こんにちは。毎日、朝・昼にハンドドリップでコーヒーを楽しんでいる「ぽる」です。
コーヒー豆を選ぶとき、種類が多すぎて「どれを選べばいいの?」と悩んだことはありませんか?
私自身も、普段から楽天市場などで豆を購入していますが、「次はどの豆にしようかな」と迷ってしまうことがよくあります。
今回は、私が実際に購入したスペシャリティコーヒー専門店「ヒロコーヒー」のコーヒー豆「フルッタ ケニア」をレビューしていきます。
今回購入したコーヒー豆は、「ケニア」らしい明るい酸味が味わえるコーヒーです。本ページでは、代表的な抽出方法である「4:6メソッド」でドリップした場合の味わいをレビューしています。
この記事が自分好みの一杯を探すきっかけになれば嬉しいです。
⭐️今回ご紹介するコーヒー豆⭐️
スペシャリティコーヒー専門店 ヒロコーヒー(楽天市場)
- 産地:ケニア ニエリ
- 農園:Gikaru組合Ichamara Cofferr Factory
- 品種:SL28、SL34、Batian、Ruiru11
- プロセス:ウォッシュド
- 焙煎度:浅煎り(シナモンロースト)
- 値段:918円(100g)→約9.2円/g(1杯120mlで92円)
【販売者】スペシャリティコーヒー専門店「ヒロコーヒー」
昭和52年に創業されたヒロコーヒーは、「自家焙煎スペシャルティコーヒー豆専門店」として、長年にわたり高品質なコーヒーを提供してきたブランドです。
- 生豆の厳選
ヒロコーヒーでは、スペシャルティコーヒー・プレミアムコーヒーと呼ばれる世界各地の最高品質の生豆を積極的に買い付けています。 また「seed to cup(種子からカップまで)」の視点を重視し、生産者・産地・環境や社会的責任にも配慮した仕組みを整えています。 - 焙煎と鮮度
銘柄に応じて5台の焙煎機を使い分け、熟練のロースターがそれぞれの豆のキャラクターを引き出す焙煎を行っています。
焙煎後8日以内に提供される豆もあり、鮮度にも徹底したこだわりがあります。 - 幅広いラインナップ
浅煎りから深煎り、さらにカフェインレス(デカフェ)やフルーツフレーバー系など、多数の銘柄・スタイルを展開。例えば「24種類のドリップコーヒー」シリーズでは、豆の個性や焙煎の違いを手軽に楽しめるようになっています。
【特徴】コーヒー豆「フルケッタ ケニア」
🟢ケニアのコーヒー

ケニアは、世界でも屈指の品質と個性を誇る産地です。
主な生産地はケニア山周辺の高地(ニエリ、キリニャガ、エンブなど)で、標高1,500〜2,000mの寒暖差の大きい環境と火山性の肥沃な赤土が、豆の糖度と風味を豊かにします。品種はSL28・SL34などのアラビカ種が中心で、水洗式(ウォッシュト)精製により、クリーンで透き通るような味わいが特徴です。
風味は、グレープフルーツやカシスを思わせる明るい酸味と、果実由来の甘み、紅茶のような余韻を併せ持ちます。焙煎度によって表情が変わり、浅煎りではジューシーで華やか、中深煎りでは黒糖やカシスジャムのような甘苦さが引き立ちます。スクリーンサイズによる等級「AA」「AB」「PB」も有名で、特にAAは粒が大きく風味が豊か。透明感のある酸味とフルーティな香りを楽しめる、スペシャルティコーヒーを象徴する産地です。
⭐️コーヒー豆「ケニア」の一般的な特徴
- 華やかな明るい酸味:ベリーやグレープフルーツを思わせるフルーティな酸味
- クリーンで透明感のある風味:雑味が少なく、風味の輪郭が明確
- 紅茶のようなアフターテイスト:アールグレイのような香りとともに心地よい渋みと甘みが残る。
🟢今回のレビュー対象「フルケッタ ケニア」

「フルケッタ ケニア」は生産地の特性として「ミネラル豊富なアルカリ土壌」のテロワールに育まれた香味を持っています。焙煎度は浅煎りで、ケニア特有の「酸とボディの強さ」を活かしながら、明るくフルーティな酸味が味わえます。
◾️風味特性
- フレーバー:ブラックカラントライク
- 酸味:ピンクグレープフルーツ、レーズン、カシス、フルーツトマト
- アフターテイスト:スイートネス、ロングアフター
- ボディ:ラウンド、シロッピー、リッチ
【レビュー】コーヒー豆「フルケッタ ケニア」

🟢コーヒー豆の外観

今回のレビュー対象は、ヒロコーヒーの浅煎り豆「フルッタ ケニア」。
浅煎り(シナモンロースト)の明るい色のコーヒー豆で、センターカットが白色であることから、ウォッシュドであることがわかります。
豆のサイズも概ね0.8mm以上に揃っており、ケニアの選別で高いクラス(AA)であることがわかります。
🟢コーヒー豆を挽く

コーヒー豆は20g。
挽き目は、コマンダンテで28クリック(やや粗挽き)。
豆が硬めで、挽きごたえがあり、浅煎りと実感できます。
挽いた時の香りは穏やかで、香ばしさが主体。チャフ(薄皮)はやや多めでした。

🟢ハンドドリップ
〔ドリップ手法〕
考案者:粕谷哲さん(2016年ワールドブリューワーズカップ優勝者)
基本原理:お湯を「前半40%」「後半60%」に分けて、ベースのハンドドリップを作る。
- 基本は5回に分けてドリップ
- 前半40%で、 酸味・甘味を決める。
- 後半60%で、 苦味・コク・全体のバランスを調整する。
- 浅煎りは93℃、深煎りは83℃を目安に淹れる。
特徴:
- お湯を数回に分けて「注ぐ量・回数・タイミング」で味をコントロールする。
- 調整しやすく、再現性が高い。
- ドリップの基本を学びながら、自分好みの味を作りやすい。
〔ドリップで使った道具〕
- ケトル:HARIO ミニドリップケトル 500ml
- 温度計:BOMATA 温度計
- サーバー:HARIO V60コーヒーサーバー01 450ml
- 無印良品 耐熱ガラスメジャーカップ
- スケール:TIMEMORE Black Mirror Basic 2.0 Coffee Scale
- ミル:コマンダンテ Comandante C40 MK4
- ドリップ:HARIO V60透過ドリッパー02 (樹脂製)
- ペーパーフィルター:専用フィルター

〔ドリップ〕
①ペーパーセット
気分によってやったりやらなかったりしますが、今回はリンスもしました。

②コーヒー豆20gをセット
HARIOのV60-02ドリッパーを使ったので、コーヒー豆20gだと若干少なめに見えます。

③温度調整
ケトルに入れた上で、92℃くらいになるのを待ちます。

④ドリップ1投目
抽出を始めると、ガスが抜けていくとともに、しっかりとした酸味が立ち上がります。

⑤ドリップ2投目〜3投目
2投目以降はガス発生が落ち着いてきました。

⑥ドリップ4投目
後半は抽出されるスピードが落ちてきて、やや溜まり気味。
最後は若干ドリッパーにお湯が溜まった状態でしたが、3分30秒でドリップを完了させました。
引き目をもう少し荒めにしてもよかったかと思います。

⑦抽出後
240ml程度とれました。

🟢テイスティング

味わいは「ケニアらしい酸の個性」がしっかりと表れています。
口当たりは強い酸味と香ばしさが同居し、後半にはビターな甘みが顔を出します。飲み終わりには軽いボディが残りつつ、雑味のないクリアな後味。酸味が引いた後に残るビターな甘さが心地よく、印象的な余韻を作ります。
冷めてからも酸味がしっかりと残り、苦味が和らいでいくため、時間の経過とともにクリーンさが際立つタイプ。
まさに“ケニアらしいフルーティさ”と“浅煎りの透明感”が同居した、繊細な一杯でした。
⭐️テイスティングメモまとめ⭐️
- 焙煎度:浅煎り(ハイロースト程度)
- 香り:穏やか、軽い香ばしさ
- 酸味:明るく、オレンジのようなフルーティさ
- 甘み:後味にビターな甘み
- 口当たり:クリアで雑味なし、軽めのボディ
- 温度変化:冷めると酸味が際立ち、より透明感が増す
【まとめ】コーヒー豆「フルケッタ ケニア」
今回は、ヒロコーヒーの「フルッタ ケニア」をレビューしました。
ケニアらしい“明るくフルーティな酸味”をしっかり楽しめる浅煎りコーヒーで、ドリップした際に立ち上がる華やかな酸味や口に含んだ時に広がる明るい酸味やクリアな口当たりが魅力的です。
温度が下がっても酸味が心地よく残るため、時間をかけて飲んでも印象が崩れない優秀な豆といえます。
価格は100gで918円とスペシャルティコーヒーとしては手を出しやすいレンジですので、鮮度の良いケニア豆を試してみたい人にもぴったりです。
⭐️フルッタケニアをおすすめする方⭐️
- ケニア特有のフルーティな酸味が好き
- 浅煎りで透明感のある味わいを楽しみたい
- 浅煎りのスペシャリティコーヒーを体験したい
«今回購入したコーヒー豆»
