「ゲイシャ」という品種のコーヒー豆に興味はありませんか?
スペシャルティコーヒーの最高峰とも呼ばれるゲイシャ種は、その華やかな風味と希少性から、コーヒー好きなら一度は試してみたい品種ではないでしょうか。
このブログでは、実際に購入したコーヒー豆について、日々ハンドドリップを楽しんでいる「ぽる」が消費者目線でまとめています。
今回ご紹介するのは、元麻布焙煎所の「パナマ・ゲイシャ(カーボニックマセレーション)」。
カーボニックマセレーションという特殊な精製方法で仕上げられたドン・エドゥアルド農園のコーヒー豆です。
甘くて丸い口当たりに、ベリー系の華やかな風味、そして驚くほど長い甘い余韻が印象的な一杯でした。個人的には、苦味がほぼゼロで、ゲイシャをも楽しめるコーヒー豆だと感じました。
この記事が自分好みの一杯を探す際の参考になれば嬉しいです。
元麻布焙煎所(https://www.motoazabu-roastery.com/)
「パナマ・ゲイシャ(カーボニックマセレーション)」
産地:パナマ / ボケテ(標高1,850m)
品種:ゲイシャ
精製:カーボニックマセレーション・ナチュラル
焙煎:本焙り浅煎り
※現在購入できるところは以下のようです(100gで5900円)
https://ichiba.libecity.com/products/01KN1NF2674RH7MYRBXA4AVWMZ
【焙煎所情報】元麻布焙煎所とは?
元麻布焙煎所(Motoazabu Coffee Roastery)は、東京都に拠点を構えるスペシャルティコーヒーの焙煎所です。
2023年12月に元麻布焙煎所が開業されており、CQI認定 Qアラビカグレーダー(国際的なコーヒー品質評価の資格)をはじめ、SCAJ認定 アドバンスドコーヒーマイスター、ジュニアロストマスター、認定スペシャルティコーヒーカッパーなど、複数の専門資格を保有された方が取りまとめている焙煎所です。
最大の特徴は「受注後焙煎」スタイル。
注文を受けてから一杯一杯丁寧に焙煎し、2〜3日で発送するため、焙煎直後の新鮮な豆を受け取ることができます。焙煎度合いや挽き方のカスタマイズにも対応しており、普段飲みのレギュラーコーヒーからスペシャルティコーヒーまで幅広く取り扱っています。
⭐️元麻布焙煎所に関する情報
・受注後に一杯ずつ丁寧に焙煎、2〜3日で発送
・Qアラビカグレーダー保有の代表が品質を管理
・焙煎度合い・挽き方のカスタマイズが可能
・普段飲みからスペシャルティまで幅広いラインナップ
【一般的な特徴】パナマ・ゲイシャとカーボニックマセレーション

ゲイシャ種とは?
ゲイシャ(Geisha / Gesha)は、エチオピア南西部カファ地方を原産とするコーヒーの品種です。1931年に在来品種として記録された後、ケニア、タンザニアを経由し、1953年にコスタリカの農学研究所(CATIE)へ持ち込まれました。
1963年にパナマ・チリキ県ボケテへ初めて移植され、耐病性品種として約40年間静かに栽培されていました。転機となったのは2004年の「ベスト・オブ・パナマ」。エスメラルダ農園のゲイシャが当時の最高落札額を更新して優勝し、一躍世界的な注目を浴びました。
ゲイシャ種の風味は、ジャスミンやベルガモットを思わせるフローラルな香り、柑橘やピーチ、ベリー系のフルーティーさ、蜂蜜やキャラメルの甘み、そして滑らかなマウスフィールとロングアフターテイスト(長い余韻)が特徴です。一般的な品種に比べて収量が約半分しかなく、スペシャルティコーヒー市場において最高峰の品種として位置づけられています。
パナマ・ボケテの産地特性
パナマ西部のチリキ県ボケテは、バル火山の裾野に広がる冷涼な渓谷・山岳地帯で、標高1,000〜1,700mの高地にコーヒー農園が点在しています。年間を通じて涼しい気候がコーヒー栽培に理想的な環境を作り出し、1963年にゲイシャ種が初めて移植された歴史的な産地でもあります。
今回の豆が育ったドン・エドゥアルド農園はボケテのエルサルト地区に位置し、標高は約1,850m。シェードグロウン(日陰栽培)により豆の熟成がゆっくり進み、複雑な風味が発達する環境です。
カーボニックマセレーション・ナチュラル(CMN)とは?
カーボニックマセレーション(Carbonic Maceration)は、フランス・ボジョレー地方の赤ワイン醸造技術にインスピレーションを得た発酵手法です。コーヒーチェリーを果肉ごと密閉タンクに入れ、二酸化炭素(CO2)を充填して酸素を排除。無酸素(嫌気性)環境で発酵を進めることで、チェリー内部で「細胞内発酵」が起こり、エステル類や乳酸などの香気成分が生成されます。
SAVAGE COFFEE(創設者:ジェイミソン・サヴェージ氏)が、カーボニックマセレーションをコーヒー生産に商業的に初めて導入した先駆的チームとして知られています。発酵後はナチュラルプロセスとして乾燥ベッドで30日以上乾燥させるため、「カーボニックマセレーション・ナチュラル(CMN)」と呼ばれます。
通常のナチュラルプロセスに比べて、フルーティで華やかなフレーバーが強調され、ゲイシャ品種本来のフローラル・シトラス系の風味が立体的かつ複雑に引き出されます。一方で、発酵時間・温度・湿度の管理が非常にデリケートなため、高品質なCMナチュラルは希少で高価格になる傾向があります。
⭐️カーボニックマセレーション・ナチュラルの特徴
・ワイン醸造に着想を得た嫌気性発酵プロセス
・フルーティで華やかなフレーバーが強調される
・透明感のある酸味と甘みのバランスが特徴
・ロングアフターテイスト(余韻の長さ)が生まれやすい
【ご紹介】元麻布焙煎所「パナマ・ゲイシャ(カーボニックマセレーション)」

ドン・エドゥアルド農園とハロルド・サビン氏
ドン・エドゥアルド農園(Don Eduardo Estate)は、パナマ・ボケテのエルサルト地区、標高約1,850mに位置するシングルエステートです。
生産者のハロルド・サビン(Harold Sabin)氏は、農家出身の農業専門家。カーボニックマセレーションの先駆者であるSAVAGE COFFEEにて10年以上にわたりオペレーションを統括した経験を持ちます。2017年にSAVAGE COFFEEからグリーンチップ・ゲイシャの苗木を受け取り、独立経営を開始しました。
SAVAGE COFFEEで培った発酵技術と品質管理のノウハウを活かし、高品質なゲイシャを生産しています。
「シンメトリー(Symmetry)」の意味
「シンメトリー」とは「対称性」を意味し、SAVAGE COFFEEのアドバンスドプロセスの中で最高品質として位置づけられるロット名です。その名の通り、酸味・甘み・ボディ・余韻のバランスが高い次元で調和した風味設計を目指したコーヒーといえます。
他のロースターでの販売価格は100gあたり約7,960〜8,000円前後と、まさにスペシャルティコーヒーの中でもトップクラスの希少なロットです。
豆の情報
| 商品名 | パナマ ドン・エドゥアルド シンメトリー ゲイシャ |
| 焙煎所 | 元麻布焙煎所 |
| 産地 | パナマ / ボケテ エルサルト地区 |
| 農園 | ドン・エドゥアルド農園(標高1,850m) |
| 生産者 | ハロルド・サビン(Harold Sabin) |
| 品種 | ゲイシャ |
| 精製 | カーボニックマセレーション・ナチュラル |
| 焙煎度 | 本焙り浅煎り |
一杯あたりの価格:708円
元麻布焙煎所のパナマ・ゲイシャ(カーボニックマセレーション)の価格は100gで5,900円。
一杯150mlに換算すると、約XXX円となります。
«参考:価格の算出方法»
- セブンイレブンのレギュラーコーヒー約150mlを一杯と設定。
- コーヒー豆12gに対して湯量180mlを注ぎ、出来あがりは約150ml。
- 5,900円×12g/100g=708円
【レビュー】3投式ハンドドリップで味わうコーヒー豆「パナマ・ゲイシャ(カーボニックマセレーション)」
| ドリップ手法 | 3投式ハンドドリップ |
| ドリッパー | HARIO V60透過ドリッパー02 |
| 豆量 | 20g |
| 湯量 | 300ml(豆の約16倍) |
| 温度 | 92度 |
| 挽き目 | コマンダンテ 30クリック |
| 抽出時間 | 約2分10秒 |
| 投数 | 3投(蒸らし20g → 200mlまで → 320mlまで) |
| エイジング | 焙煎後5日 |

今回は、コーヒー豆「ドン・エドゥアルド シンメトリー ゲイシャ」を、3投式のハンドドリップでドリップしてみました。ゲイシャの甘い味わいと明るい酸味を引き出すため、前半のドリップを大事にするレシピ設計です。
今回試したドリップ手法
ゲイシャの華やかさと甘みを引き出すため、3投式のハンドドリップで淹れました。4:6メソッドよりも少ない投数で、高めの温度(92度)でしっかり抽出するレシピです。
- 蒸らし(60ml)→ 200mlまで → 300mlまでの3投構成
- 高温(92度)で甘みとフレーバーをしっかり抽出
- 前半で酸味・甘味を引き出し、後半で全体のバランスを整える
ドリップで使った道具
- ケトル:HARIO ミニドリップケトル 500ml
- 温度計:TANITA 温度計
- サーバー:HARIO V60コーヒーサーバー01 450ml
- スケール:TIMEMORE Black Mirror Basic 2.0 Coffee Scale
- ミル:コマンダンテ(コーヒーミル) Comandante C40 MK4
- ドリップ:HARIO V60透過ドリッパー02(樹脂製)
- ペーパーフィルター:専用フィルター

コーヒー豆の準備

コーヒー豆は20g。挽き目は、コマンダンテで30クリック。
挽き始めの段階で甘酸っぱいベリーの香りが広がり、期待が高まります。豆はやや硬めで、コマンダンテで挽くと少し引っかかる感触がありました。挽いた後の粉からは明るく甘い香りが漂います。
ドリップの手順
①ペーパーセット

②コーヒー豆20gをセット

③温度調整
浅煎りなので92度でドリップ開始。

④蒸らし(1投目)
蒸らしでは明るい酸味が広がり、泡もまずまず出ます。

⑤ドリップ2投目
200mlまでは回しながら注ぎ、落ち切るのを待ちます。

⑥ドリップ3投目
ゆっくりと円を描きながら300mlまで注ぎます。

⑦抽出後
約2分10秒で出来上がりです。

⑧味わいと特徴

【淹れたて】
丸い感じで口に入ってきて、最初に明るい酸味が広がります。苦味はほぼゼロ。甘い余韻が口の中に広がり、結構長く残ります。輪郭がはっきりしていて、ベリー系の爽やかな酸味が印象的な一杯。「甘くて丸い美味しい液体」という表現がぴったりでした。
【少し経ってから】
基本的なプロフィールは変わりませんが、酸味と甘みが体全体に広がっていくような感覚に。アフターテイストが非常に長く、飲んだ後もしばらく口の中に甘い余韻が続きます。温度が少し下がることでフローラルな印象がさらに際立ち、ゲイシャらしい華やかさを堪能できました。
【冷めてから】
冷めると酸味がよりクリアに効いてきますが、苦味は本当にゼロ。果実感がさらに鮮明になり、冷めてもなお美味しく飲める一杯です。深煎りのコーヒーしか知らない方が飲んだら、「これがコーヒー?」と驚くのではないでしょうか。
⭐️テイスティングメモまとめ
・口当たり:丸くやさしい
・フレーバー:ベリー系の明るい酸味、フローラルな華やかさ
・甘み:余韻として長く広がる蜂蜜のような甘さ
・苦味:ほぼゼロ
・アフターテイスト:非常に長く、甘い余韻が続く
【まとめ】バランスの極致、甘く華やかな一杯
今回は、元麻布焙煎所の「パナマ ドン・エドゥアルド シンメトリー ゲイシャ」をレビューしました。
SAVAGE COFFEEで10年以上の経験を積んだハロルド・サビン氏が、標高1,850mの農園で丁寧に育てたゲイシャ。カーボニックマセレーション・ナチュラルという高度な精製技術で仕上げられた「シンメトリー」は、その名の通り、酸味・甘み・ボディ・余韻が高い次元でバランスした一杯でした。
個人的には、ベリー系の甘い余韻の長さが特に印象的で、ゲイシャ種のポテンシャルを最大限に引き出した仕上がりだと感じました。苦味がほぼゼロのため、普段深煎りを飲んでいる方にも新鮮な驚きを与えてくれるコーヒーだと思います。
ゲイシャ種に初めて挑戦したい方、カーボニックマセレーションの風味に興味がある方、そしてフルーティで華やかなコーヒーが好きな方におすすめの一杯です。
⭐️この豆をおすすめする方
・ゲイシャ種に初めて挑戦したい方
・カーボニックマセレーションの風味に興味がある方
・フルーティで華やかなコーヒーが好きな方
«今回購入したコーヒー豆»
現在購入できるところは以下のようです(100gで5900円)
https://ichiba.libecity.com/products/01KN1NF2674RH7MYRBXA4AVWMZ

