こんにちは。毎日、朝と昼にハンドドリップでコーヒーを楽しんでいる「ぽる」です。
HARIOの「スイッチ」やドリップ手法「浸漬方」について興味がありますね?
本記事では、スイッチの魅力と共に、その解説とオススメのレシピを記載します
魅力①:豆の持つポテンシャルを安定して引き出せる。
魅力②:ネルドリップのような「とろみ感」や「濃厚なコク」を引き出せる。
⭐️今回ご紹介するコーヒー器具⭐️
HARIO 浸漬式ドリッパー「スイッチ」
- 型番:SSD-200-B(約200ml用)/SSD-360-B(約360ml用)
- 抽出方式:浸漬式(ステンレスボールバルブ構造)
- 対応フィルター:V60ペーパーフィルター
- 素材:耐熱ガラス/シリコーンゴム/PCT樹脂
【魅力】HARIO浸漬式ドリッパー『スイッチ』

①豆の持つポテンシャルを安定して引き出せる
私がHARIOの浸漬式ドリッパー『スイッチ』を手に取るのは、豆の持っているポテンシャルを安定して引き出したい時です。
ハンドドリップでは、お湯の注ぎ方(湯温、湯量、タイミング)を変えることで、香りや酸味、苦味、甘みなど、さまざまな味の変化を楽しめます。しかし、自由度が多い分、同じ味の再現するのが難しく、日によって仕上がりがブレてしまうこともあります。
その点、『スイッチ』は底部のバルブを閉じて粉全体をお湯に浸した後、一気に抽出することができます。これにより、湯量と注ぐタイミングを固定できるため、抽出のムラを抑えて、安定した味わいの再現が可能になります。
操作もシンプルで、慣れてしまえばハンドドリップよりも手軽。
忙しい朝でも、安定したいっぱいを確実に淹れられるアイテムです。
②ネルドリップのような「濃厚なコク」を引き出せる
HARIOの『スイッチ』で淹れたコーヒーは、ハンドドリップに比べて、「とろみ感」や「濃厚なコク」が生まれやすく、ネルドリップに近くなる印象です。
これは、どちらの手法も粉全体をお湯にじっくり浸して抽出するという共通点があり、コーヒーオイル(油分)や可溶性成分がしっかり抽出されるためです。
この結果、口あたりに厚みが出て、まろやかで満足感のある味に仕上がります。
私は得に、普段のドリップコーヒーを少し濃く味わいたいときや、いつものコーヒー豆の違う表情を楽しみたい時に『スイッチ』を使っています。
⭐️HARIO スイッチの魅力
『スイッチ』を使うと、抽出の安定性に加えて、焙煎度や豆の特性によって次のような変化を感じやすくなります。
- 浅煎りコーヒー
フルーティーな酸味が穏やかになり、甘みや香ばしさが前に出やすくなります。
シャープな酸よりも、やわらかな果実感を楽しみたいときにおすすめ。
- 深煎りコーヒー
ボディ感がより強調され、重厚で満足度の高い一杯に。
ただし、苦味が出やすいため、抽出時間のコントロールがポイントになります。
- カフェインレスコーヒー
デカフェ特有の”物足りなさ”を補い、味の輪郭をはっきりさせてくれます。
油分とコクがしっかり抽出されることで、通常の豆に近い満足感が得られます。
【販売者】HARIO株式会社
1921年創業の日本ブランド「HARIO(ハリオ)」は、理化学ガラスのメーカーとして始まり、現在では世界中のコーヒー愛好者から信頼を集めるブランドです。
最大の特徴は、“メイド・イン・ジャパンの精度と職人技”。
耐熱ガラスの製造技術を活かし、コーヒー器具でも高い透明感と耐久性を実現しています。
代表作である「V60ドリッパー」は、世界のバリスタたちが競技会で愛用するほどの完成度。
ペーパードリップからサイフォン、浸漬式ドリッパー「スイッチ」まで、抽出スタイルに合わせた多彩なラインナップが揃っています。
HARIOの器具は、どれも機能とデザインの調和が取れており、日常のコーヒータイムを少し贅沢にしてくれます。
【特徴】HARIO『スイッチ』の構造、大きさ、スイッチ部分
HARIOの浸漬式ドリッパー『スイッチ』は、HARIOの代表作であるV60ドリッパーをベースに、ドリッパー下部にシリコンゴム製のバルブユニットが組み込まれています。このバルブユニットを開閉することで、浸漬モード(ドリッパーにお湯を溜めた状態)とドリップモード(サーバーに落とす)を切り替えられます。
ドリッパーの構造と大きさ
ドリッパーの構造はV60と同じ円すい形で流線型の内部リブ構造で設計されており、抽出時にお湯が粉全体に行き渡りやすい形状となっています。また、大きさは、HARIOのV60-02(1〜4杯分)とスイッチの200B(1〜2人分)が同じくらいのサイズです。

スイッチ部分
底部にあるしバルブユニットは、シリコンバルブとステンレスボールが組み込まれています。
分解できるので、洗いやすい構造です。

スイッチの開閉操作
通常のドリッパーではお湯を注ぐとすぐに抽出が始まりますが、スイッチは底のバルブが閉じており、ボタンを押すまでお湯が落ちない構造になっています。この仕組みにより、粉全体を均一にお湯へ浸すことが可能になり、コーヒー成分をじっくりと抽出できます。
スイッチは若干硬めなので押し込む感じでぐいっと入れると良いです。

2種類のサイズ
ハリオ「浸漬式ドリッパースイッチ」には、2種類のサイズがあります。
- SSD-200-B:出来上がり量 約200mL(1〜2杯分)
- SSD-360-B:出来上がり量 約360mL(2〜3杯分)
どちらの形状もV60ドリッパー型で、スイッチを押すことで浸したコーヒーを抽出する仕組みです。バルブユニットとステンレスボールの大きさは2種類のサイズ(200と360)で同じです。

材質
材質は次の2タイプがあります。
- 耐熱ガラスモデル
品番:SSD-200-B、SSD-360-B
材質:本体は耐熱ガラス(HARIO Glass®)、ホルダーはシリコンゴム、スイッチはPCT樹脂
- セラミック(陶器)モデル
品番:SSDC-200-W(有田焼仕様)
材質:本体は磁器(有田焼)、ホルダーはシリコーンゴム、スイッチはPCT樹脂
【使い方】HARIO「スイッチ」を使った淹れ方3選
スイッチを使ったコーヒードリップについて、私が使っているのは以下の3種類です。
| ドリップ手法 | 公式レシピ | 粕谷哲さんのレシピ |
| コーヒー豆 | 中細挽20g | 20g(少し細かめ) |
| 抽出方法 | ①スイッチCLOSE状態 ②お湯240mlを注ぐ。 ③ 2分浸漬後に、OPEN。 | ①スイッチをOPEN状態 ②92℃で60mlを注ぐ ③30秒後に60mlを追加 ③1分15秒後にCLOSE。 ④180mlを注ぐ。 ⑤1分45秒後にOPEN. |
① 公式レシピ(取扱説明書)
抽出方法:
- 開始:ドリッパー内にコーヒー粉(中細挽き)20gを入れ、お湯をいっぱいまで注ぐ(約240ml) スイッチ:CLOSE
- 2分〜:92℃のお湯で残りの湯をドリップ(スイッチ閉止)
- 1分45秒〜3分:抽出(スイッチ開)
特徴:
- お湯を注いで、じっくり抽出。
- 成分が均一に抽出されやすく、丸みのある味になりやすい。
- 抽出時間の長さで味の濃さや苦味を調整できる。
②浸漬ドリップ(粕谷哲さんの神or悪魔のレシピ)
考案者:粕谷哲さん(2016年ワールドブリューワーズカップ優勝者)
抽出方法:
- 0〜30秒:90℃以上のお湯でドリップ(スイッチ開)
- 30〜1分15秒:90℃以上のお湯でドリップ(スイッチ開)
- 1分15秒〜1分45秒:残りのお湯をドリップ(スイッチ閉止)
- 1分45秒〜3分:抽出(スイッチ開)
特徴:
- お湯を注いで、じっくり抽出。
- 成分が均一に抽出されやすく、丸みのある味になりやすい。
- 抽出時間の長さで味の濃さや苦味を調整できる。
③実際に「公式レシピ」でドリップしてみました
浸漬モード
スイッチを外して(上に入れて)、コーヒー豆を浸漬させます。

ドリップモード
スイッチを入れて(下に下げて)、ドリップします。

出来上がり
今回はデカフェ(カフェインレスコーヒー)を淹れてみました。
コーヒーの味わいが深いコーヒーに仕上がりました。

【まとめ】HARIO『スイッチ』で広がるハンドドリップの世界
今回は、HARIO浸漬式ドリッパー「スイッチ」の紹介です。
HARIO スイッチは、ドリップの難しさを減らし、再現性を高める器具です。
スイッチを使うことで、浸漬式ならではの安定感と、ネルドリップのような厚みのある抽出を両立できます。
☑ 豆のポテンシャルを安定して引き出したい
☑ コクやとろみのある味わいが好き
☑ 手軽に“ワンランク上”の一杯を楽しみたい
新しい味わいを試してみたい。
そんな方にぜひおすすめしたいドリッパーです。
«今回紹介した器具»

